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AWS Cost Explorerの「ec2その他」とは?内訳を確認する方法を解説

srest - スレスト -

2025.12.1

AWS Cost Explorerの「ec2その他」とは?内訳を確認する方法を解説

AWS Cost Explorer に表示される「EC2 その他」は、EC2インスタンス以外の関連サービスの料金をまとめた項目です。内訳を把握して不要なリソースを整理することで、コストを効果的に削減できます。

今回は、「EC2 その他」に含まれる具体的なコストの内訳から、AWS Cost Explorerを使った確認方法、そして具体的なコスト最適化のヒントまでを詳しく解説します。

1、AWS Cost Explorerの「EC2 その他」とは

AWS Cost Explorerの「EC2 その他」は、コスト分析レポートに表示される項目の一つです。

この項目には、EC2インスタンス以外のEC2関連サービスの利用料金が 含まれています。

多くのユーザーがこの「その他」の内訳に疑問を持つのも無理はありません。

EBSボリューム、Elastic IP、データ転送料金などが集計されているためです。

AWSの利用コストを効果的に管理し、無駄な支出を削減していくために「EC2 その他」というカテゴリにどのような料金が含まれているのかを正確に理解しておきましょう。

2、「EC2 その他」に含まれる主なコスト項目

「EC2 その他」に含まれるコストには、以下のような項目があります。

・Amazon EBS (Elastic Block Store) ボリュームとスナップショット
・NAT Gateway (NATゲートウェイ)
・Elastic IP (EIP) アドレス
・データ転送

未使用リソースを削除し、スナップショットやデータ転送量を定期的に見直すことで、無駄な課金を防ぎつつAWSコストを最小化できます。

(1)Amazon EBS (Elastic Block Store) ボリュームとスナップショット

Amazon EBSボリュームは、EC2インスタンスに接続して利用できる永続的なブロックストレージです。

EC2インスタンスが停止しても保存されたデータは消えることなくそのまま保持され、ストレージ容量に応じて継続的に課金されます。

特に、未使用のボリュームを放置すると不要なコストが発生しやすいので注意が必要です。

スナップショットはEBSボリュームのバックアップ機能です。

万が一のデータの破損や消失に備えるための非常に重要な機能ですが、その保存方法には「増分バックアップ方式」が採用されています。

便利な機能ですが、長期保存するとデータ量が累積し、コストが膨らむリスクがあります。

コスト最適化のポイント

コストを最適化するためには、まず、使用していないEBSボリュームを特定し、削除しましょう。

これにより、不要なストレージコストを削減できます。

また、スナップショットについては、ライフサイクル管理を適切に行う必要があります。

例えば、保管世代数を定め、古いスナップショットを自動的に削除するポリシーを設定することで、データ量の増加に伴うコストの膨張を防ぎます。

これらの対応を継続的かつ確実に行うためには、定期的なリソース監査を実施することが不可欠です。

監査を通じて、未使用のボリュームや管理されていないスナップショットを定期的に洗い出し、継続的なコストの最適化を図りましょう。

(2)NAT Gateway (NATゲートウェイ)

NAT Gatewayは、AWSのVPC(Virtual Private Cloud)内で、プライベートサブネットに配置されたEC2インスタンスなどのリソースが外部のインターネットと通信を行うために必要なサービスです。

通常、EC2インスタンスにパブリックIPアドレスを割り当てた場合、そのインスタンスを停止したり、削除して再度作成したりすると、IPアドレスが変わってしまうことがあります。

しかし、EIPを利用することで、インスタンスに紐づいたIPアドレスを、インスタンスのライフサイクルに関わらず、固定の状態に保つことができます。

料金は時間単位と処理データ量(GB単位)の両方で発生します。

そのため、不要な複数配置や過剰な長期稼働はコスト増加につながってしまいます。

VPC間通信やインターネット接続を担うNAT Gatewayは、利用パターンに応じた最適化がコスト削減のポイントです。

(3)Elastic IP (EIP) アドレス

Elastic IP (EIP) アドレスは、AWSにおいてEC2インスタンスに割り当てることができる、固定のパブリックIPv4アドレスです。

便利なサービスですが、インスタンスに割り当てられていないアイドル状態でも時間単位で課金されるため、注意が必要です。

不要なコストを避けるためには、使用していないEIPを解放したり、インスタンスに適切にEIPを関連付けたりすることが重要です。

再マッピング機能で柔軟な運用が可能ですが、定期的に利用状況を見直すことがコスト最適化につながります。

(4)データ転送

AWSにおけるデータ転送の料金は、主にデータがAWSのネットワークから外部(インターネットや他のリージョンなど)へ転送される際に発生するコストです。

具体的には、AWS上で運用しているEC2インスタンス、Amazon S3バケット、その他のAWSサービスから、インターネットに向けてデータが送信(アウトバウンド転送)される際にその転送されたデータ量に応じて料金が発生します。

特に、動画や大規模なファイルを外部に提供するアプリケーションでは、この転送コストが増加しやすい傾向があります。

異なるAWSリージョン間でデータを転送する場合にも料金が発生し、通常のデータ転送よりも高額になる可能性があります。

データ転送量を継続的にモニタリングし、コストの予期せぬ増加がないか確認しましょう。

3、Cost Explorerで「EC2 その他」の内訳を確認する方法

AWS Cost Explorerを使えば「EC2 その他」に分類される費用の詳細を簡単に確認できます。

適切なフィルターとグループ化設定を行うことで、EBSやスナップショット、NAT Gatewayなどの内訳を使用タイプごとに把握できます。

このセクションでは、Cost Explorerへのアクセス方法からレポート設定の変更、内訳確認の具体的な手順まで解説します。

(1)Cost Explorerへのアクセス

まず、AWSマネジメントコンソールにログインし、Cost Explorerを開きます。

画面上部の検索バーで「Cost Explorer」と検索すれば「機能」の中にCost Explorerが表示されます。

(2)フィルターから「EC2-Other」にチェック

Cost Explorerの画面が表示されたら、次に費用の内訳を表示するための設定を行います。

画面の右側にある「フィルター」セクションで「サービス」を選択し、表示された一覧の中から「EC2-Other」にチェックを入れます。

これにより、分析対象が「EC2 その他」のコストのみに絞り込まれます。

続いて、グラフの上にある「グループ化」のドロップダウンメニューを開き、「使用タイプ」を選択してください。

この2つの設定を適用すると、グラフと画面下の表が更新され、EBSのボリュームタイプやNAT Gatewayのデータ転送量といった、より具体的な項目ごとの費用内訳が表示されます。

これにより、どの項目がコストの主な要因となっているかを正確に特定することができます。

(3)レポートの調整と活用

さらに詳細な分析を行うために、レポートの調整機能を活用しましょう。

画面右上のカレンダーから分析したい期間を自由に指定したり、グラフの種類を棒グラフや折れ線グラフに変更したりすることで、コストの推移をより視覚的に理解できます。

また、頻繁に確認する分析条件は、「レポートライブラリに保存」しておくことをおすすめします。

保存したレポートは、AWS Budgets機能やカスタム通知機能を活用することでコスト変動の通知がされるよう設定できるため、コストの変動を継続的に監視するのに役立ちます。

特に、NATゲートウェイのように意図せず料金が高額になりがちなリソースの変動を早期に把握する上で効果的です。

4、「EC2 その他」にコストが発生する理由と最適化のヒント」

「EC2 その他」のコストが発生する主な原因は以下のような点に集約されます。

・不要なEBSボリュームやスナップショットが残っている
・Elastic IPアドレスがEC2インスタンスにアタッチされていない
・不要なNAT Gatewayが残っている
・予期しないデータ転送コストが発生している

これらの要因を定期監査で洗い出し、未使用リソースの削除やインスタンスのダウンサイジング、転送量の見直しを徹底することで、AWSコストを効率良く削減できます。

(1)不要なEBSボリュームやスナップショットが残っている

不要なEBSボリュームやスナップショットが残っていると、ストレージコストが継続的に発生します。

EC2インスタンスを終了する際、EBSボリュームがデフォルトで自動削除されるかどうかはAMIや起動時の設定によって異なります。

「終了時に削除」オプションを選択していない場合、未使用のボリュームが残り続け、月々の課金要因となります。

また、バックアップのために作成されたEBSスナップショットについても、同様の問題が起こり得ます。

スナップショットは、前述の通り増分的に保存されるため、長期間にわたって多くのスナップショットを保持していると、ストレージ容量が大きくなり、コストが膨らむ可能性があります。

無駄なコストを削減するには、AWS Cost Explorerの「使用タイプ」グループ化機能を使って不要なリソースを確認することが有効です。

・未使用のEBSボリュームやスナップショットを特定
・定期的な監視と不要リソースの削除を実施
・これらの対策で、リソースの最適化とコスト削減を実現できます。

(2)Elastic IPアドレスがEC2インスタンスにアタッチされていない

Elastic IPアドレスがEC2インスタンスに関連付けられていない状態では、時間単位で課金が発生します。

これはAWSの隠れたコスト要因の一つであり、開発環境の整理時などに見落とされがちです。

特に注意が必要なのは、EC2インスタンスにアタッチされていないEIPだけでなく、停止中のインスタンスにアタッチされているEIPも課金対象となる点です。

これでは、借りてきた倉庫のスペースを実際には何も置いていないにも関わらず、毎月レンタル料を払い続けているようなものです。

コスト最適化のためのポイントは以下の通りです。

・未使用のElastic IPは速やかに解放する
・必要なIPは稼働中のインスタンスに関連付ける

定期的なEIPの監査を実施することで、不要コストを効果的に削減できます。

(3)不要なNAT Gatewayが残っている

NAT Gatewayのコストは、時間ベースの課金とデータ転送量に応じた従量課金の二重構造となっています。

そのため、不要なNAT Gatewayが残っていると、継続的に高額なコストが発生するリスクがあります。

具体的には、以下の2つの要素で課金されます。

・時間課金:NAT Gatewayが存在している時間に応じて発生
・データ転送課金::NAT Gatewayを経由したデータ転送量に応じて発生

特に、開発環境や一時的なプロジェクト用に作成したNAT Gatewayは、プロジェクト終了後も削除されずに残り、継続的なコスト発生の原因となるケースが少なくありません。

コストを最適化するためには、使用していないVPCやサブネット内のNAT Gatewayを定期的に確認し、不要なものは削除することが重要です。

(4)予期しないデータ転送コストが発生している

EC2環境では、データ転送コストが予期せず高額になるケースがあります。

EC2インスタンスからインターネット外向けのアウトバウンド転送や、異なるリージョン間のデータ転送では、従量制課金が適用されるため注意が必要です。

インバウンド転送(受信)は無料ですが、アウトバウンド転送(送信)は段階的な課金が発生します。

大容量の動画配信やファイルダウンロードを伴うアプリケーションでは、コストが急増するリスクがあります。


設計段階でデータフローを見直し、不要な外部転送を減らすことがコスト抑制の鍵となります。

【補足】EC2インスタンス自体の最適化も重要

EC2インスタンスのコストを具体的に最適化するためには、いくつかの効果的な方法があります。

まず、インスタンスの使用率を分析し、低使用率または全く使用されていないインスタンスを特定することが第一歩です。

この特定作業には、AWS Cost ExplorerやTrusted Advisorのようなツールを活用すると効率的です。

特定したインスタンスは、停止または削除することでコスト削減に繋がります。

次に、インスタンスタイプの最適化も重要です。

ワークロードに対してオーバースペックになっているインスタンスは、より小さなサイズにダウンサイジングすることを検討します。

加えて、新しい世代のインスタンスは費用対効果が優れていることが多いため、積極的に移行を検討しましょう。

さらに、必要な時間帯のみインスタンスを稼働させることも効果的です。

自動スケーリングを設定して負荷に応じてインスタンス数を調整したり、スケジュールベースで起動・停止を実装したりすることで、無駄な稼働時間をなくせます。

例えば、開発環境などを非営業時間帯に停止するだけでも、コスト削減効果が期待できます。

まとめ

本記事では、「EC2 その他」にどのようなコストが含まれるのか、そしてそれらをどのように確認・最適化していくのかについて解説しました。

重要なのは、「EC2 その他」に含まれるEBSボリューム、スナップショット、NATゲートウェイ、Elastic IPアドレス、データ転送といった項目を把握し、定期的に見直すことです。

AWS Cost Explorerを活用することで、これらの内訳を具体的に確認し、不要なリソースの削除や適切な設定変更といった、具体的なコスト削減策につなげることができるでしょう。



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