「他社のSRE導入状況は?」「SREチームを作る上で気を付けるべきことは?」「SREチームを作る方法を知りたい」など、SREの導入に向けて上記のようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?近年、SREチームを導入する企業が増加しています。SREチームを導入することで、システムが安定稼働した状態を保ち、新規機能のリリースや改善を迅速に行うことが出来るため、ビジネスの競争力向上が期待されています。目次1.SREの採用実態弊社で行った【SREに関する意識調査】では、下記3点について調査いたしました。SREの正社員採用状況SRE業務は兼務状況SREの採用実態なお、調査対象は「Webサービスを提供している企業のCTO・開発責任者・リードエンジニア303名」になります。▶︎調査詳細:https://metaps.com/ja/archives/press_release/4963(1)SREの正社員採用状況「あなたの会社には、SREが正社員として在籍していますか。」と質問したところ、SREが正社員として在籍する企業は、約3.5割でした。本調査は、SREという職種を知っている企業に対して行った調査であり、そもそもSREという職種を知っていると回答した企業は、調査対象の約半数でした。上記結果から、SREを正社員として採用している企業はまだまだ限られており、SREの導入が進んでいるとは言い難い状況です。(2)SRE業務は兼務が多い「あなたの会社では、SREの業務内容を誰が担当していますか。」と質問したところ、SREではないシステムの担当者が兼務している企業がおよそ6割でした。本調査は、SREの役割・重要性が認識されつつはあるものの、多くの企業がSRE業務を専任で担当できていない状況です。(3)SREの採用実態SREの採用実態を次の2点について解説いたします。SREの採用検討状況SREの採用が難しい理由①SREの採用検討状況「あなたの会社では、SREの採用を考えたことがありますか。」と質問したところ、約6割の技術責任者がSREの採用を検討していることがわかりました。SRE導入に関心がある技術責任者が多い一方で、SREを正社員として採用している企業はまだ少なくいという状況です。②SREの採用が難しい理由「SREの採用を考えたことがあるにも関わらず、現状SREが正社員として在籍していない理由を教えてください。」と質問したところ、主に以下のような理由から採用が困難であることが分かりました。SRE人材の希少性SREとしての技術と知識を持っている人材は稀であり、求人に対する適切な応募者が不足しているため、適切な人材を見つける難しさが課題となっているようです。採用コストの高騰SREとしての専門技術と経験に応じて、採用コストが上昇しており、SREを企業に引き寄せるためには、高い給与や魅力的な福利厚生等といった多くのリソースが必要となる課題があるようです。以上のような結果から、SREを導入していく上で、様々な課題、障壁があることがわかりました。2、SREチームを作る際のポイントそれでは、自社でSREチームを作ることに焦点を当てて、SREチーム作成時に重要なポイントを解説します。ポイントは次の3点です。自社にあったSREチームを組織する役割・責任の明確化信頼性作りの体制(1)自社にあったSREチームを組織するSREの導入は、組織やチームごとにそれぞれの目的があるため、自社にあったSREチームを組織できることが一番望ましいです。場当たり的なSREの推進は、計画通りにいかない場合があるため、組織やチームの方針を踏まえた上で、短期間でスモールスタートすることが推奨されています。SREに決められた形は無いため、導入の過程で各組織やチームごとのSREを形成し、実現に向けて進めていく必要があります。(2)役割・責任の明確化SREチームの役割・責任を明確化し、組織のニーズに合わせて活動の方向性を定めます。以下、主に重要とされる役割・責任になります。サービスの可用性と信頼性の確保インシデント対応と障害分析インフラストラクチャの自動化とコード化SREチームの目標を設定、共有することで、活動の成果を測定しやすくなり、継続的な改善の取組みに繋がります。(3)信頼性作りの体制システムの信頼性向上を実現するためには、常に結果の振り返りと改善を行うことが重要となります。以下、主に信頼性作りを確立するために必要な要素は以下の通りです。SLI / SLOの設定インシデント管理プロセスの確立インシデント予防と自動化システムの信頼性を確保するためには、これらの要素を組み合わせた体制を確立して、継続的な改善を行う文化を醸成することが重要となります。3、SREチームを作る手法SREチームを作る手法は、下記の通りです。社内メンバーで組織する新たに採用するSREの支援サービスを利用する(1)社内メンバーで組織する既に社内にSREのスキルや経験を持つメンバーがいる場合は、そのメンバーをSREチームに移動させることで、すぐにSREチームを立ち上げることができます。しかし、SREのスキルや経験を持つメンバーがいない場合は、採用やSRE支援サービスの利用を検討する必要があります。(2)新たに採用するSRE人材を新たに採用する場合、インフラエンジニアとしてのスキル、アプリケーション開発のスキル、SREとしての実績等、総合的に見た上で採用します。しかし、すぐにSREの導入を開始できる反面、これらのスキルを網羅している人材は稀であり、年収等の面で優遇する必要があるため、採用はタイミングを含めて慎重に行う必要があります。(3)SREの支援サービスを利用するSRE支援サービスを利用することで、SREのスキルやノウハウを外部から取り入れることができるため、SREのスキルや経験を持つ人材を採用することに比べて、短期間でSREチームを立ち上げることができます。弊社では、SREの導入を検討している企業様へ、SREの総合支援サービス「srest TEAM」を提供しております。▶︎https://srest.io/teamサービス規模に合わせた価格プランを設定しているため、適切な費用で利用することができるため、採用よりも安いコストでサービスを利用することが可能です。インフラ運用の効率化、インフラ構築・運用コストの削減、セキュリティレベルの向上の実現をsrestメンバーがお手伝いさせて頂きますので、お気軽にお問合せを頂ければ幸いです。まとめSREチームの導入は自社に合った方法でSREチームを立ち上げることが、SRE導入成功のための重要なポイントになります。SREの採用やチームを組織する際にお困りごとがありましたら、ぜひお気軽に「srest TEAM」にご相談ください。