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Savings Plansとリザーブドインスタンス(RI)の違いを徹底解説!最適な選び方

srest - スレスト -

2025.12.19

Savings Plansとリザーブドインスタンス(RI)の違いを徹底解説!最適な選び方

AWSのコストを最適化する上で欠かせないのが、「Savings Plans」と「リザーブドインスタンス(RI)」です。これらはAWSの利用料を最大72%削減できる、代表的な2つの割引サービスとして知られています。

柔軟な構成変更に対応しやすいSavings Plansと、特定の利用で最大限の割引率を追求できるリザーブドインスタンスは、それぞれ異なる長所があります。

本記事では、Savings Plansとリザーブドインスタンスのそれぞれの特徴を比較し、自社の状況に合ったプランを見極めるためのポイントを解説します。

1、Savings Plansとリザーブドインスタンス(RI)の概要

ここでは、AWSの2大割引プランである両者の基本的な仕組みと特徴を説明します。

・Savings Plansとは?
・リザーブドインスタンス(RI)とは?

どちらも長期利用をコミットすることで大幅な割引を受けられる点は共通していますが、適用範囲や柔軟性に大きな違いがあります。

(1)Savings Plansとは?

Savings Plansは、AWSの複数サービスに対して「1時間あたりの使用料金を最低限コミットすることで、割引を受けられるサービスです。

利用期間は1年か3年から選択でき、一度コミットすれば、その金額の範囲内で利用するEC2インスタンスの種類やOS、リージョンが変わったとしても割引は継続して適用されます。

中でも「Compute Savings Plans」は、稼働させるインスタンスの種類や利用場所を特定しない、柔軟な割引プランです。

FargateやLambda、EC2インスタンスやサーバーレスサービス(Fargate、Lambdaなど)の料金に自動で反映され、最大66%のコスト削減を実現します。

(2)リザーブドインスタンス(RI)とは?

リザーブドインスタンス(RI)は、都度払いのオンデマンド料金に比べて最大72%という非常に高い割引を受けられるサービスです。

この割引は、あらかじめEC2インスタンスの仕様(種類や稼働地域など)を決めておき、1年か3年の期間で継続利用を約束(コミット)すると適用されるものです。

契約内容を原則変更できない代わりに割引率が最も高い「スタンダードRI」と、柔軟に構成変更が可能な「コンバーチブルRI」の2種類があり、利用するリソースが長期間固定される場合に、最大のコスト削減効果を発揮します。

2、Savings Plansとリザーブドインスタンスの違いを一覧表で比較

Savings Plansとリザーブドインスタンスは、どちらもAWSの割引サービスですが、適用範囲や柔軟性に大きな違いがあります。以下の比較表で、両者の特徴をひと目で確認してみましょう。

比較項目

Savings Plans

リザーブドインスタンス(RI)

対象サービス

FargateやLambda、EC2など複数のコンピューティングサービス

EC2、RDS、ElastiCache、OpenSearch Service、Redshiftなど

柔軟性

・高い

・低い(スタンダードRI)〜中程度(コンバーチブルRI)

割引率

最大72%(EC2 Instance Savings Plansの場合)

最大72%(スタンダードRIの場合)

コミット単位

USD/時の利用額

インスタンス数(正規化ユニット)

キャパシティー予約

・原則不可

・可能(特定のAZを指定した場合)

おすすめのケース

・システム構成の変更が頻繁にある

・長期間同じインスタンスを使い続ける

この表からわかるように、最も大きな違いは「柔軟性」と「キャパシティ予約の有無」です。

Compute Savings Plansの利点は、インスタンスの種類(ファミリー)や場所(リージョン)が変更されても、約束した利用額まで自動で割引が適用される点にあり、システム構成の変更に強いのが特長です。 

対してリザーブドインスタンスは、指定したインスタンスを長期間利用する前提で、より高い割引率が設定されている場合があります。

リザーブドインスタンス自体がインスタンスの起動を保証するわけではありませんが、「オンデマンドキャパシティ予約」を併用できます

特定のイベントなどで需要急増が予想される場合に、あらかじめインスタンスの起動枠を確保しつつ、RIによる割引を受ける、という使い方ができます。 

Savings Plansにはない、キャパシティ予約との連携がRIの強みの一つといえるでしょう。

3、Savings Plansとリザーブドインスタンス共通の仕様

ここからは、Savings Plansとリザーブドインスタンスに共通する基本的な仕様について解説します。

・契約期間は1年もしくは3年から選択
・支払い方法は3種類

契約期間の選択肢や支払い方法など、両プランの根底にあるルールを理解することで、より適切なプラン選択ができるようになるでしょう。

(1)契約期間は1年もしくは3年から選択

両プランに共通する点として、まず契約期間が挙げられます。どちらのプランも「1年」または「3年」の利用を約束する長期契約です。

より長い3年契約のほうが割引率は上がりますが、一度契約すると原則として途中で解約やキャンセルはできない点に注意しましょう。

期間が満了しても自動更新はされないため、継続する場合は再購入が必要です。

つまり、コスト削減効果を最大化したいなら長期(3年)、将来の変更に備えたいなら短期(1年)という選択が基本となります。

3年契約は割引率が魅力的ですが運用上の制約があり、逆に1年契約は予測が困難なワークロードにも対応しやすい、というバランスで考えましょう。

(2)支払い方法は3種類

両プラン共に、以下の3つの支払い方法から選択できます。

支払い方法

概要

割引率

全額前払い

契約時に全ての料金を一括で支払う方法

最も高い

一部前払い

最初に料金の一部を支払い、残額を月々分割で支払う方法

中程度

前払いなし

初期費用なしで始められる方法

最も低い

これは初期の支払い額が大きいほど、トータルでの割引率も高くなる仕組みです。企業のキャッシュフロー計画に合わせて、最適な支払い方法を選べます。

例えば、手元の資金を維持したい場合は「前払いなし」が有効な選択肢となるでしょう。

4、Savings Plansとリザーブドインスタンスのメリット・デメリット

ここからは、Savings Plansとリザーブドインスタンス、それぞれのメリットとデメリットを具体的に掘り下げて比較します。

・Savings Plansのメリット
・Savings Plansのデメリット
・リザーブドインスタンスのメリット
・リザーブドインスタンスのデメリット

柔軟性がもたらす利点や注意点、制約などを整理し、プラン選択の判断材料にしてください。

(1)Savings Plansのメリット

Savings Plansは柔軟性と割引効果を両立させた魅力的な料金体系です。

最大72%のコスト削減ができ、従来のリザーブドインスタンスよりも運用面で大きなメリットがあります。

最も注目すべき点はその柔軟性です。

インスタンスタイプやリージョン、OSなどに関わらず自動的に割引が適用されるため、将来的なシステム構成変更にも柔軟に対応できます。

(2)Savings Plansのデメリット

Savings Plansを導入する際には、いくつかの重要なデメリットを把握しておく必要があります。注意すべきは、コミットした利用料に満たなくても契約金額の支払い義務が生じる点です。

利用量が想定を下回ると契約した金額を満額支払う必要があり、かえって割高になるケースも考えられます。

また、利用量がコミット額を大幅に超えた場合、超過分には割引が効かないオンデマンド料金が適用されます。

急速な事業拡大期など、利用量の予測が難しい状況では、これらのリスクを慎重に検討することが重要です。

(3)リザーブドインスタンス(RI)のメリット

リザーブドインスタンスは、オンデマンド料金に比べて大幅な割引が得られるのが最大の魅力です。

特に 3年契約・全額前払いのスタンダードRI(Linux/UNIX・リージョンスコープ)では、最大72%までコストを削減できます。

割引は購入時に決めたインスタンスタイプ・プラットフォーム・スコープに適用されますが、リージョンスコープのLinux RIにはサイズフレキシビリティがあるため、同じインスタンスファミリー内であれば上位/下位サイズへ変更しても割引が自動的に適用されます。

長期的に利用が確定しているワークロードでは、「あらかじめコミットした総額を月次に按分して計上できる」という特性により、インフラコストを固定費として予算化しやすい点もメリット。

月々の支出が読みやすくなることで、資金計画の精度が向上します。

さらに、リザーブドインスタンスには2つのタイプ(スタンダードとコンバーティブル)が用意されており、以下のような違いがあります。

RIタイプ

最大割引率

柔軟性(変更可能範囲)

スタンダードRI

最大72%

・インスタンスタイプ・OS などの変更は限定的

コンバーティブルRI

最大 66%

契約期間中でもインスタンスタイプ/インスタンスファミリー、OS、テナンシーなどを変更可能

このように、コスト最適化を最優先にするか、将来の構成変更に備えて柔軟性を確保するか、という観点で2つのタイプを選択できる点も大きな利点と言えます。

(4)リザーブドインスタンス(RI)のデメリット

リザーブドインスタンスの主なデメリットは、標準リザーブドインスタンスの柔軟性の低さにあります。

スタンダードRIはインスタンスタイプやリージョン、OSなどを契約時に固定するため、事業環境の変化に対応しにくいのが最大の課題です。

また、システム拡張でスペックアップが必要になっても、契約したインスタンスタイプは原則変更できません。

また、新しい世代のインスタンスが登場しても契約期間中は古いタイプに縛られるため、性能面で機会損失が生まれる場合もあります。

ただし、Standard RIは契約内容を直接変更することはできませんが、AWS Reserved Instance Marketplaceを利用して他のユーザーに売却することは可能です。

5、利用シーン別の最適プランの選び方

ここからは、具体的な利用シーンを想定し、Savings Plansとリザーブドインスタンスのいずれがより適しているかを解説します。

・Savings Plansがおすすめのケース
・リザーブドインスタンス(RI)がおすすめのケース

構成変更の頻度や利用サービスの範囲など、自社の状況と照らし合わせながら最適なプランを見つけていきましょう。

(1)Savings Plansがおすすめのケース

Savings Plansが特に有効なのは、EC2インスタンス・Fargate・Lambdaなど、複数のコンピューティングサービスを横断的に利用している環境です。

また、リザーブドインスタンスでは対応しにくい、将来的にインスタンスの世代交代(例: t3からt4へ)や利用リージョンを変更するケースがあるシステムにおいても、その柔軟性が活かされます。

ただし、これは「安定した利用量をコミットする」という前提の上での柔軟性です。利用量そのものが日や時間によって大きく変動し、コミットした金額を使い切れない可能性があるシステムでは、かえって割引効率が下がるリスクがあるため注意が必要です。

(2)リザーブドインスタンス(RI)がおすすめのケース

リザーブドインスタンスは、利用するインスタンスのスペックや構成が明確に決まっている環境で威力を発揮します。

以下のような状況では、リザーブドインスタンスの選択を検討してみてください。

・特定のEC2インスタンスタイプとリージョンが確定しており、高い割引率を重視したい
・安定したワークロードで構成変更の予定がなく、使用パターンが明確
・スタンダードRIで固定するか、コンバーティブルRIで一部変更可能にするかを用途に応じて選択したい

需要が安定していて事前に使用計画が明確な場合、リザーブドインスタンスは効果的なコスト削減手段となる可能性があります。

6、プラン選択で後悔しないための注意点

ここからは、Savings Plansやリザーブドインスタンスの導入で失敗しないための注意点を解説します。

・利用状況を正確に分析する
・スモールスタートを検討する
・定期的に見直しをする

事前の利用状況分析、スモールスタートの推奨、定期的な見直しの必要性など、コスト削減効果を最大化するための実践的なポイントを紹介します。

(1)利用状況を正確に分析する

まずは、現状のAWS利用状況を正確に把握することです。

AWS Cost Explorerなどのツールを活用し、過去数ヶ月の利用データを分析しましょう。

確認するポイント

分析内容とプラン選択のヒント

安定して利用しているインスタンスは何か?

常に稼働しているインスタンスがあればリザーブドインスタンスが有効

時間帯や曜日による使用量の変動は?

ベースとなる最低限の利用量を把握し、その分をSavings Plansでコミットするのが効果的

どのサービスにコストがかかっているか?

EC2だけでなくFargateやLambdaの比率が高ければ、Savings Plansが適している

AWS Cost Explorerには、過去の利用実績に基づいたSavings PlansやRIの購入推奨機能もあります。

これらの推奨を参考に、コミットする金額やインスタンスを検討するとよいでしょう。

(2)スモールスタートを検討する

最初から大きな金額でコミットするのが不安な場合は、「スモールスタート」を意識しましょう。

例えば、常に発生している利用料の50%〜程度の金額からSavings Plansを購入し、効果を確認しながら徐々にコミット額を増やしていく方法が安全です。

割引率が最大になるからといって、いきなり3年契約や全額前払いを選択するのはリスクが高いと言えます。

まずは「前払いなし」の1年契約から試すことをお勧めします。

(3)定期的に見直しをする

一度プランを購入したら終わりではありません。契約期間が終了する1〜2ヶ月前には、利用状況を見直しましょう。

システムの状況は常に変化するため、前回の契約内容が次も最適とは限りません。

契約更新のタイミングで再度AWS Cost Explorerで利用状況を分析し、次の契約期間にSavings PlansかRIか、コミット額、期間、支払い方法を再検討するサイクルを回すことが、継続的なコスト最適化につながります。

7、まとめ

本記事では、Savings Plansとリザーブドインスタンス(RI)の違いと選び方について解説しました。最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。

・Savings PlansとリザーブドインスタンスはAWSの利用料金を最大72%削減する割引サービス
・Savings Plansは複数サービスに適用でき構成変更に強い柔軟性が特徴
・リザーブドインスタンスは特定インスタンスに限定されるが高い割引が期待できる
・契約期間は1年か3年で、支払い方法は全額前払い・一部前払い・前払いなしから選択
・AWS Cost Explorerで利用状況を分析し最適なプランを見極めることが重要

Savings Plansとリザーブドインスタンスの選択は、AWSコストを継続的に最適化するための重要な手段です。

ぜひ自社の利用状況を分析し最適なプラン導入を検討してみてください。

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